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瑞浪超深地層研究所 研究坑道掘削工事(A工区その2)
前方地質環境調査(パイロットボーリング)岩芯観察

標記ボーリングにより採取される岩芯の観察業務を、標記工事の元請である大林・大成・ハザマJV(主立坑担当)から請け、2006.7から2006.10まで現地作業を行いました。その現場を紹介します。
調査地点
調査地点は岐阜県の南東にある瑞浪市です。中央道瑞浪ICより北に車で5分ほどの場所にあり、周囲は標高差50m程度の丘陵地になっています。 line
瑞浪超深地層研究所とは
本工事の発注者である、独立行政法人日本原子力研究開発機構により、主に原子力発電所などから排出される高レベル放射性廃棄物を安全に地下に処分するための地層処分技術に関する研究のうち、地下深いところの地下水や岩盤の様子を知るための手法を確立することを目的とした研究(「地層科学研究」と呼んでいます)を行うために建設されているものです。様々な研究を並行して行いながら、将来的には地下1000mの立坑と研究用の水平坑道を展開する計画になっています。                                 
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場事務所と立坑掘削やぐら(防音ハウス[右が主立坑])
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研究坑道レイアウトイメージ
(提供:独立行政法人
日本原子力研究開発機構)
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坑内に入るためのエレベーター
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パイロットボーリングについて
研究坑道主立坑地下180mの坑底からボーリング調査を実施しています。立坑の内径は6.5mでその狭い範囲の中に櫓を建ててボーリングをしています。
〔ボーリング担当協力会社:三菱マテリアル資源開発(株)〕


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エレベーター乗り場から坑底をのぞく
(奥に光が見えます【地下180m先の明かり】)
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深度150m付近から坑底をのぞく
(坑底付近。内径6.5mの範囲で作業をしています)
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作業状況(ボーリング作業フロア)

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作業内容
以下に示すような状況で、ボーリングにより採取された岩芯を観察し記載しています。記載の程度は割れ目一本一本に至るまでの詳細なものです。

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コア写真撮影用機材
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データとりまとめ中の様子


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コア写真(例)
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苦労話
柱状図が土木で通常用いられる柱状図とは異なり、発注者仕様のものなので当初はとまどいました。
発注者仕様を満たすためには、通常の土木地質調査よりもさらに細心の注意を図り、岩芯のずれや流出を防ぎながら、岩芯深度方向の地質情報の連続性を保持する必要がありました。今回の調査においては、粘土質な岩芯となる箇所が多く、こういった箇所では地質の状態が不均一となるため、岩芯の観察と取扱いが通常の業務と比較して難しく感じました。
本ボーリングは資源調査などでよく用いられるワイアーライン工法で掘削しています。そのため、我々が普段の業務で行っている土木地質調査でよく用いているコアチューブ工法と比べて工具名や作業手順が大きく異なります。この違いにだいぶ戸惑っております。
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ボーリング作業において軟質部の孔壁押し出しなどの対策のため、コア観察のスケジュールが安定せず、(おかげで?)できた休みの日に普段はできない登山などの体験ができました。
スポーツ好きの有志で親睦フットサル大会を開きました。非常に楽しくできたのですが、普段の運動不足がたたり、おかげで筋肉痛に・・・

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