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2008年6月14日8時43分、岩手県中南部を震源とするMj=7.2の地震が発生。 |
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岩手県一関市〜宮城県栗原市周辺地域は最高で震度6強の強い地震動を記録。 |
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被災地一帯は、東北脊梁山地の東縁部であり、1500万年前以降の比較的新しい火山岩等を主体とした地層の上に、栗駒山(活火山)から噴出した安山岩類や、鬼首カルデラから発生した火砕流堆積物等が覆っている。 |
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宮城県栗原市栗駒文字の荒砥沢ダム周辺で発生した大規模地すべり地付近は、主に白色の軽石凝灰岩を主体とし、細粒凝灰岩や溶結凝灰岩等を狭在している。これらは火砕流堆積物と考えられており、付近一帯は地震発生以前から地すべり地形が存在していたと考えられる。 |
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駒ノ湯温泉を飲み込んだ三迫川上流部土石流は、栗駒山東斜面で発生し、約4km以上流下したものである。安山岩溶岩や火山砕屑岩を主体とした栗駒山火山噴出物であり、これが崩壊して流動化して土石流となったと考えられている。 |
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今後、大地震による被害想定を行う際に、地形と表層地質、土地利用状況等を関連付けることが重要であり、地表地震断層や地質境界に沿った地域において、緊急現地調査を行い、地盤災害と地形との関連性について検討する資料とした。 |
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調査結果の詳細な考察は、日本地質学会第115年学術大会(2008秋田大会:2008年9月20日(土)〜22日(月)のポスターセッションで、発表されます。(PDF形式:8.42MB) |
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読売新聞にて、本調査団の活動が報道されました。 |